エ-スとマネ-ジャ-
「雄和が好きって言ってただろ?」
「…気が変わったんです」
「…そっか」




先輩が座る込むのがわかった。





「南が好きならいいんだけど…」
「…。」
「俺、嘘をつく南を好きになった覚えねぇな」
「…。」
「後でじゃ遅いこともあるんだからな」
「…。」
「もう今日は帰っていいよ。頭冷やして来い」




先輩はあたしの頭を撫でて、



いなくなった。





-先日-




福田先輩に腕を引っ張られ連れて来られた場所。




それは体育館倉庫だった。



「な、なんですか」





あたしは後退りしながら質問した。




「変なことはしねぇよ」
「…それで?」
「俺と付き合え」
「…は?」
「付き合ってくれんなら出てやるよ」




…福田先輩もあたしに命令口調だった。



それは雄和に言われた言葉そのものだった。



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