ハート
プロローグ
夢をみていた。
どこまでも続く広い広い草原の真ん中に、私はひとりぼっちで立っていた。
花は枯れ、冷たい風の吹く、寂しい草原だった。
すると、一本の木の影から真っ白なひげの優しそうな目をしたおじいさんが現れて私に言った。
『もしも幻の四ツ葉のクローバーを見つけられたら、君の願いを叶えてあげよう』
私はその言葉を信じて、昼も夜も休まず 必死で探し続けた。
けれどもいくら探しても四つ葉のクローバーどころか花さえ見つからず、探し疲れて私はいつの間にか眠ってしまった。
すると、体が急に軽くなって気がつくと宙にういていた。
私はだんだん空の上に引き込まれていった。
空からは眩しい光が差していて、私は思わず目を閉じた。
再び目を開いたとき目の前に広がっていたのは
暖かい春の風が吹く、 色とりどりの美しい花が咲きみだれた、どこまでも続く広い野原だった。
木の上では小鳥たちが囀り、花の周りには蝶たちが舞っていた。
ここならきっと、いつまででもゆっくりとクローバーを探すことができそうだ。
探し疲れたら、暖かい風に包まれてゆっくり休めばいい。
朝になったら鳥たちが優しい歌声でそっと、起こしてくれるだろう。
お腹がすいたら、周りにたくさんなっている新鮮な木の実を食べよう。
喉が渇いたら、冷たい水のある泉で喉を潤せばいい。
寂しくなったら、あなたの名前を呼ぼう。 あなたの笑顔を思い出そう。
それでも寂しかったら、声が枯れるまで思いっきり泣けばいい。
流した涙は全部、一粒の想いとなって あなたへと届いてくれるに違いない。
そして、四つ葉のクローバーが見つかったら あのおじいさんにお願いするんだ。
もう一度、あなたに会わせてくださいって。
だから私は今日も、暖かい野原で花や小鳥に囲まれながら クローバーを探しています。
どこまでも続く広い広い草原の真ん中に、私はひとりぼっちで立っていた。
花は枯れ、冷たい風の吹く、寂しい草原だった。
すると、一本の木の影から真っ白なひげの優しそうな目をしたおじいさんが現れて私に言った。
『もしも幻の四ツ葉のクローバーを見つけられたら、君の願いを叶えてあげよう』
私はその言葉を信じて、昼も夜も休まず 必死で探し続けた。
けれどもいくら探しても四つ葉のクローバーどころか花さえ見つからず、探し疲れて私はいつの間にか眠ってしまった。
すると、体が急に軽くなって気がつくと宙にういていた。
私はだんだん空の上に引き込まれていった。
空からは眩しい光が差していて、私は思わず目を閉じた。
再び目を開いたとき目の前に広がっていたのは
暖かい春の風が吹く、 色とりどりの美しい花が咲きみだれた、どこまでも続く広い野原だった。
木の上では小鳥たちが囀り、花の周りには蝶たちが舞っていた。
ここならきっと、いつまででもゆっくりとクローバーを探すことができそうだ。
探し疲れたら、暖かい風に包まれてゆっくり休めばいい。
朝になったら鳥たちが優しい歌声でそっと、起こしてくれるだろう。
お腹がすいたら、周りにたくさんなっている新鮮な木の実を食べよう。
喉が渇いたら、冷たい水のある泉で喉を潤せばいい。
寂しくなったら、あなたの名前を呼ぼう。 あなたの笑顔を思い出そう。
それでも寂しかったら、声が枯れるまで思いっきり泣けばいい。
流した涙は全部、一粒の想いとなって あなたへと届いてくれるに違いない。
そして、四つ葉のクローバーが見つかったら あのおじいさんにお願いするんだ。
もう一度、あなたに会わせてくださいって。
だから私は今日も、暖かい野原で花や小鳥に囲まれながら クローバーを探しています。