ハート
揺れる想い
彼との初めてのちゃんとしたデートは、
11月も半ばに入った、ある土曜日だった。
それまで私たちが共有したことがあった時間は、整骨院と、その帰りの車の中だけだった。
そんなある日
いつもの帰りの車の中で、週末に一緒に映画でも観に行こうと、まーが誘ってくれたのだ。
三国志を元にした映画で、まーはずっと観に行きたかったのだけれど、一緒に行く相手がいなかったのだと言う。
だから、私が一緒に行ってもいいと言うととても喜んでいた。
本当は正直、三国志の映画などあまり興味はなかったのだけれど、それよりも私はただまーと一緒にいたかったのだ。
その日、
待ち合わせ場所に行くと、まーの白いエスティマが待っていた。
それだけでもう自然に笑みが溢れてしまう。
いつものように助手席に座ると
「じゃあ行こっか」
まーが車のペダルを踏む。
「うん!」
こうして私たちの初デートは始まった。
11月も半ばに入った、ある土曜日だった。
それまで私たちが共有したことがあった時間は、整骨院と、その帰りの車の中だけだった。
そんなある日
いつもの帰りの車の中で、週末に一緒に映画でも観に行こうと、まーが誘ってくれたのだ。
三国志を元にした映画で、まーはずっと観に行きたかったのだけれど、一緒に行く相手がいなかったのだと言う。
だから、私が一緒に行ってもいいと言うととても喜んでいた。
本当は正直、三国志の映画などあまり興味はなかったのだけれど、それよりも私はただまーと一緒にいたかったのだ。
その日、
待ち合わせ場所に行くと、まーの白いエスティマが待っていた。
それだけでもう自然に笑みが溢れてしまう。
いつものように助手席に座ると
「じゃあ行こっか」
まーが車のペダルを踏む。
「うん!」
こうして私たちの初デートは始まった。