ハート
「まさか、こんなに早いとは思わなかったなぁ…」
空に向かって、小さく呟く。
太陽の光がまぶしくて、思わず目を細めた。
まーと横浜へ行った一週間後の土曜日。
私は一人、病院へ検査結果を聞きに行った帰りだった。
実は数週間ほど前から全身に気味の悪い青アザがたくさん発症し、まーにも相談したところ心配だというので、病院で検査を受けたのだ。
病名は紫斑病とのことだった。
原因はよくわからないが、恐らく血管の弱さなどが関係するもので、発症は思春期の女性に多いらしい。
まーから心配して着信が入っていたので、電話をかけ直した。
「もしもし、ナナ?」
「うん。」
「どうだった?」
「あぁ、大丈夫だよ。 紫斑病とかいう病気だって。
でも全然大したことないから」
あっけらかんと話す私に対して、まーは深刻そうな声で心配している。
「大丈夫じゃないだろ。紫斑病って?
治るんだよね? 命に関わるような病気じゃないよな?」
「そんなわけないじゃん。ちょっとアザが出るだけだよ。 薬飲んでればちゃんと治るし、命に関わるような重篤な病気では全然ないから、安心して」
「ならいいけど…でも、安静にしてなきゃダメなんだろ?」
それでもまーの心配は尽きないようだった。
「あんまり激しい運動は控えた方がいいってくらいだよ。 あとは、今まで通り普通の生活送れるから何にも心配いらないって!」
それでもまだまーはまだ何か言いたそうだったが、私は無理矢理話題を転換させた。
「ねぇ、それより、明後日まーの家泊まりにいくの楽しみにしてるから! お泊まりなんて初めてだもん、ワクワクするな~」
本当は全然、大丈夫じゃなんてなかった。
だけど、誰にも言えなかった
もちろん まーにも…。
もしかしたら私はただ、嫌われたり傷ついたりするのが怖かっただけなのかもしれない。
空に向かって、小さく呟く。
太陽の光がまぶしくて、思わず目を細めた。
まーと横浜へ行った一週間後の土曜日。
私は一人、病院へ検査結果を聞きに行った帰りだった。
実は数週間ほど前から全身に気味の悪い青アザがたくさん発症し、まーにも相談したところ心配だというので、病院で検査を受けたのだ。
病名は紫斑病とのことだった。
原因はよくわからないが、恐らく血管の弱さなどが関係するもので、発症は思春期の女性に多いらしい。
まーから心配して着信が入っていたので、電話をかけ直した。
「もしもし、ナナ?」
「うん。」
「どうだった?」
「あぁ、大丈夫だよ。 紫斑病とかいう病気だって。
でも全然大したことないから」
あっけらかんと話す私に対して、まーは深刻そうな声で心配している。
「大丈夫じゃないだろ。紫斑病って?
治るんだよね? 命に関わるような病気じゃないよな?」
「そんなわけないじゃん。ちょっとアザが出るだけだよ。 薬飲んでればちゃんと治るし、命に関わるような重篤な病気では全然ないから、安心して」
「ならいいけど…でも、安静にしてなきゃダメなんだろ?」
それでもまーの心配は尽きないようだった。
「あんまり激しい運動は控えた方がいいってくらいだよ。 あとは、今まで通り普通の生活送れるから何にも心配いらないって!」
それでもまだまーはまだ何か言いたそうだったが、私は無理矢理話題を転換させた。
「ねぇ、それより、明後日まーの家泊まりにいくの楽しみにしてるから! お泊まりなんて初めてだもん、ワクワクするな~」
本当は全然、大丈夫じゃなんてなかった。
だけど、誰にも言えなかった
もちろん まーにも…。
もしかしたら私はただ、嫌われたり傷ついたりするのが怖かっただけなのかもしれない。