ハート
楽しい時間ほど、過ぎるのはあっというまで目が覚めるともう夕方に近かった。


突然、まーは何かを思い出したように立ち上がり 小さな紙袋を持ってきて 私に渡した。

「なにこれ?」

「いいから、開けてみて」

…………
………



「わぁ~!ピアッサーだぁ!」

私が興奮気味に叫ぶと、まーは満足そうに話し出した。

「ナナがピアスあけたいって言ってたからさ。泊まりの時でもないと、ピアスなんてあけられないじゃん」



「まーがあけてくれるの!?」



「仕方ないからあけてやるよ~」


まーが小さい子をあやすように、私の頭をポンポンと叩く。


「わぁ~、ありがとう!まー大好きっ」



私はまーが苦しがるほど強く、抱きついた。


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