ハート
まーは、既に両耳に3個ずつもピアスをあけていたので、私のピアスも簡単にあけてくれた。



両耳にあいた、念願のピアスを見ながら私が嬉しそうに微笑んでいると、横からまーが

「俺からのクリスマスプレゼント」



ニッコリ笑いながら優しく頭を撫でてくれた。




きっと、これから先も毎日ピアスを付ける度に、私は彼を思い出すだろう。


大好きなまーがくれた、大切な贈り物のひとつだ。









その日の夜は 宅配ピザをとって、DVDを観ながら二人で仲良く食べた。

相変わらず少食な私を見て、まーは心配していたが
この日はまーを喜ばせたくて、無理していつもよりもいっぱい食べたつもりだ。


晩ご飯の後は順番にお風呂に入り、 お風呂から上がると まーが髪の毛を拭いて乾かしてくれた。


「たまにはストレートにしてみよっか」

器用にドライヤーと櫛を使い、パーマがかかってクルクルの私の髪の毛をストレートにしてくれた。



「ストレートなんて久しぶりだから、なんだか高校生に戻ったみたい!」

私が懐かしそうに言うと、


「もともと高校生みたいな顔してんじゃん」


まーにからかいながら笑われた。



「ひどいな~どーせ童顔ですよ」



私がふくれると、ごめんごめんと言って後ろから抱きしめてくれた。



ちょっと悔しいけど、幸せだった。









ずっと、こんな日が続けばいいのに……


心からそう思った。
 




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