ハート
「もしもし…ナナ?」

「…うん」


電話に出たまーの声は、今まで聞いたことがないくらい低くて暗かった…

私がなんと切り出そうか困っていると、まーの方から話し出した。


「あのメールどういう意味…?お前の病気、死に至るような病気じゃないはずだよな?なら、どういうこと…?」


「ごめんね…あれはただの間違いメールなの。病気のこととかは何にも関係ないよ」

なんとか誤魔化そうとしたものの、 まーは一向に食い下がらなかった…


「お前…、俺に何隠してんの…?」


嘘や言い訳をするのも、もう息苦しかった。


私が何も答えられずにいると、まーにとどめの一言をさされた。


「ナナ…もしかして、他にも病気持ってんの…?」










返事をするより先に、涙が一筋流れ出た。




「とうとう、バレちゃったか…」


やっと出た一言。




電話の向こう側で、まーが息を飲むのがわかった。

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