ハート
それから3日後、私は無事に退院した。
今回初めて大きな発作を起こしたことで、「死」という恐怖と不安が一気に現実味を帯びて私に近づいてきているということを感じずにはいられなかった。
生まれた時に20歳まで生きられないと言われ、
12月には余命は半年もないと告知されていたけれど……
わかっていながら、いつもどこかで信じていない自分がいた。
余命宣告なんてされたって、全然実感なんて沸かなかった。
だってあの頃はまだ、あんな恐ろしい痛みや苦しみを知らなかったから…。
だから、心のどこかで 私はまだまだ死なないって思いこんでいたのかもしれない。
でも、今は違う。
いつまでもそんな強気ではいられないことがわかった。
もう病気からは逃げられない。
「死」は刻々と私に近づいていて、それを先駆けるように恐ろしい痛みや苦しみが これからいっぱい襲いかかってくるのだ。
これからが本当の私と病気との闘い。
私が勝つことは決してないけれど、それでも私は最期まで自分の持っている力をすべて出し切って、闘わなければならない。
自分の部屋の窓から空を見上げながら、私はそっと自分に言い聞かせた。
今回初めて大きな発作を起こしたことで、「死」という恐怖と不安が一気に現実味を帯びて私に近づいてきているということを感じずにはいられなかった。
生まれた時に20歳まで生きられないと言われ、
12月には余命は半年もないと告知されていたけれど……
わかっていながら、いつもどこかで信じていない自分がいた。
余命宣告なんてされたって、全然実感なんて沸かなかった。
だってあの頃はまだ、あんな恐ろしい痛みや苦しみを知らなかったから…。
だから、心のどこかで 私はまだまだ死なないって思いこんでいたのかもしれない。
でも、今は違う。
いつまでもそんな強気ではいられないことがわかった。
もう病気からは逃げられない。
「死」は刻々と私に近づいていて、それを先駆けるように恐ろしい痛みや苦しみが これからいっぱい襲いかかってくるのだ。
これからが本当の私と病気との闘い。
私が勝つことは決してないけれど、それでも私は最期まで自分の持っている力をすべて出し切って、闘わなければならない。
自分の部屋の窓から空を見上げながら、私はそっと自分に言い聞かせた。