ハート
私の様態が悪化する度に、まーは心配して 何度も、お見舞いに行くといってくれた。

けれども私は、その度に断り続けた。


「元気になって週末また帰るから、それまで待ってて」

と。




お見舞いに来られるのが嫌な訳じゃない。


だけど、弱っている姿や苦しんでいる姿を どうしてもまーには見せたくなかったのだ。



まーの前では、最期まで元気な私でいたかった。





私がいなくなった後、まーに思い出してほしいのは
病気で弱った私の姿じゃない。

元気に笑っている私の姿だから。





だから、本当に弱って 病院から出られなくなってしまった時は まーとももう会わない覚悟も私はしていた。



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