ハート
その週末も、まーに会った。


何度か二人で行ったカフェでお昼を食べながら、医者に聞いたことを伝えると、 まーの表情が一気に曇った。


「そんな暗い顔しないで。 大丈夫だよ、私、まーに週末会うためにこれからも毎日がんばるもん」



「ナナ…」


何故か、まーの表情は更に曇る。



「まーどうしたの?」


顔を覗き込むと、言いにくそうにまーが口を開いた。



「実は、来月ずっと九州に出張になっちゃったんだ…」



「え…」



思わず固まってしまった。



「ごめん、ナナがこんな状態の時に…」




「いいって、仕方ないよ。仕事だもんね… 寂しいけど、仕方ない」

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