不思議の国とアリスのゲーム
やがて今まで見てきた中でも一際大きな扉の前にやってきた。
「此処にその・・・ハンプティ=ダンプティがいるの?」
「うん」
チェシャ猫は言うと扉に手をかけた。
ーギイィ・・・
開けた中を見て、アリスはギョッとした。
中は奥まで通路が続いており、両側にはライトがついていた。
別にそれだけならいいが、問題は部屋の内装だ。
「ね、ねぇチェシャ。なんで氷づけの部屋なの?」
「・・・コレクション部屋だからじゃない?」
「コレクション部屋?」
アリスが詳しく聴きだそうとした時だった。
「ようこそ、我が館へ。
チェシャ猫、そして新たなプレイヤーアリス」
通路の奥から声がした。