不思議の国とアリスのゲーム
すると、前に座っていたハンプティ=ダンプティがクスクスと笑いながら言った。
「今回のアリスは、可愛らしいね」
「えっ。そ、そんなことないですよ・・・///」
家でも、パーティー等を開いた時には、色んな人から言われてきた。
しかし、優雅に微笑むハンプティ=ダンプティの姿は誰よりも美しく、照れずにはいられなかった。
「そんなことあるさ。そう思うだろう?チェシャ猫」
「子供っぽいの間違いでしょ」
「こっ・・・(子供っぽい!?)」
あと二年迎えれば成人のアリスは、ガンッとショックを受けた。
「そんなことより、さっさと受付」
「ああ、そうだね」
痺れを切らしたチェシャ猫が言うと、ハンプティ=ダンプティは扉の近くに控えていたメイドを呼んだ。
「どうぞ」
メイドはアリスとチェシャ猫の前に羊皮紙の一枚の紙を置いた。
「何処の区域の代表か。その区域の責任者、又はまとめ役。最後にマスターとピースの名前を書いてもらおうか。
名前は本人が書いてくれ」