不思議の国とアリスのゲーム
「ええ−−−−−っ!!」
「・・・煩い」
「え、だってココ・・・ええ!?」
アリスがチェシャ猫と一緒にやって来たのは本当に上・・・空・・・つまりは、城の上空。
「お城の上空にこんなのが・・・」
アリスが立っているのは巨大なチェス磐の上。
色は黒と赤で、四つ角に柱があるだけで、フェンスや壁は無く屋根もない。
「ハートの城に、こんな所に繋がっているドアがあるなんて・・・」
広々としたハートの城。
様々な部屋があるが、どれも客室以外は摩訶不思議な部屋ばかりだ。
アリスはまだ、自室と謁見の間以外開けてはいない。
触らぬ神に祟りなし、だ。
まあ、いつかは開けようと思っているが。
「こ、ココで練習するの!?」
「そうだよ。ココは我が儘女王が、実際にあるChess tournamentの会場『リムネル』をそっくりそのまま作った場所だから」
ま、色が違ったけど、とチェシャ猫は言った。