不思議の国とアリスのゲーム
――――――・・・・・・・
――――――――・・・・・・・・・・・・
「頑張れ〜!!」
「そこだ!!イケッ」
「あ〜!!危ない!おっ」
青空の下、観客席からは沢山の様々な声が響く。
「そこですわっ。帽子屋さっさとやってしまいなさい!」
「負ければそなたと那紅琉の首を刎ねるぞっ」
「二人とも、いくら馬鹿で首斬り魔でも女王と王女という立場なんですから、もう少しそれらしく振る舞えませんか?見苦しい」
「「誰かそやつ(その者)の首を斬れ(斬りなさい)!!」」
「・・・落ち着け二人とも。チェシャも見てないでどうにかしろよι」
「めんどいからヤダ。そういうのは執事であるシルヴァの役目だろ?」
「他人事だなぁチェシャ猫」
「そういうナイトさんこそ」
「なぁ那紅琉。あいつら本当に応援してんのか?」
「あれしてませんね。完全に女王様と王女様のせいで全っ然こっち見ちゃいませんもん」
「だよな」
白と黒のチェス磐の上で、背中合わせに話すノエルと那紅琉。
二人とも正装をしており、青を基調とした服を着ていた。