不思議の国とアリスのゲーム




バンッとテーブルを両手で打ち付けた女王と王女は息ピッタリだ。



突然のことにアリスはビクッと固まった。






「アレは明らかに可笑しいですわ!!」





「そうじゃ!!わらわ達の地区が1番じゃっただろうにそれをあやつらは・・・!!」


















「ねぇルーイ」





「何ですかアリス?」






怒り狂う女王と王女の視界に入らないように隣の白兎に話し掛けるアリス。


アリスはあまりのことに食事を休ませていたが白兎と事の原因と思しき言葉を発したチェシャ猫はのんびりと食事をしていた。





「二人とも、何であんなに怒り狂って・・・ι」





「・・・アリスは先ず、ウィンディーラをご存知ですか?」





「ウィンディーラ?」






キョトン、と首を傾げるアリス。


・・・に、抱き着こうとした白兎はアリスがナイフを構えた事で元の位置へと戻った。





「ウィンディーラ。文字に直した方が解りやすいと思います」






そう言うと白兎は腰に何時も下げていた鞄から紙とペンを取り出しサラサラと何かを書いた。



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