不思議の国とアリスのゲーム




司会者に文句を言っているウィンディーラの双子。


その声が響く中、二人の女性が人混みの中を双子のウィンディーラへと進んでいた。





「ルビィローゼンを失格にしなさいよ!」





「そうよ!!」




その時双子の背後に二人の女性が立ち止まった。





「ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーと、騒がしいぞ主ら」





「みっともないと思いませんの?」





「「!!?」」






現れたのはルビィローゼンのハートの城の主、女王様とその妹王女様。





「シャルロット=ミューカ、セリア=ミューカ・・・」





憎々しげにショートの女性が言う。






「全く、人が喜んでいれば納得いかないだのズルだのと・・・」





「聞き流しましょうかと思いましたが、『ズル』というのは聞き捨てなりませんわ」


















「はぁ。放っておけばいいのに・・・」





「仕方ないですよ。あの二人のモットーを忘れましたかチェシャ猫?」





「・・・売られた喧嘩は倍にして返す?」





「そうです」





「今回はまだ売ってないと思うけど?」





「最早売ってるも同然!!とか言ってましたしね・・・」





「・・・あ、そうだったな」





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