不思議の国とアリスのゲーム
「もう!どうすればいいのよ!!」
アリスは森の中を速足に歩いていた。
さっきまで晴れていたのに急に空が暗くなり、バケツをひっくり返したような雨がふってきたのだ。
走ろうとしたのだがすぐに地面がぬかるみ状態になって、走れば転びそうなことになっていた。
木は沢山あるが、どれも雨宿りには出来ない。
「白兎・・・ルーイを見つけたら殴ってやる!!」
バシャバシャと地面に出来た水溜まりを踏みながら怒っていた。
「君は新しいアリスか?」
「え・・・」
ザシュッ!−
「きゃあ!?」
声がしたと思ったら突然アリスの足に刃物で切られたような痛みがはしった。
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