不思議の国とアリスのゲーム





足をみると膝上まである靴下の布にじわじわと真っ赤なものが広がっていた。










「なっ、血!?」










血にまみれてよくわからなかったが、よくみると靴下が横向きに裂けていた。










「な、んで・・・」










あまりの痛さにアリスは歯を食いしばり、額には汗がにじんでいた。










「おかしいな、前のアリス達はこれくらい避けられていたんだが」










さっきの声が聞こえたアリスは傷口を抑えながら顔をあげた。












「まあ、これならすぐにゲーム・オーバーにできるだろ」









アリスの前には、綺麗な黄緑色をした髪の男が立っていた。










「貴方、誰なのよ・・・」









睨みながら言ったアリスに、その男はこう言った。










「もう死ぬ奴には言う必要はない」







「っ!!!死ぬって、貴方私を殺す気なの・・・?」










嘘、でしょ?







衝撃的な発言にアリスは今更になって怖くなってきた。







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