不思議の国とアリスのゲーム
逃げたいが足の痛みと恐怖で足が動かない。
痛いほどの雨がアリスを濡らしていく、しかしアリスの前にいる男はまったく濡れていなかった。
疑問に思ったアリスだが、今の状況で聞ける程強くはない。
第一、口は微かに震えて喋れなかった。
「次のアリスは、もう少し手強いといいが・・・」
そういうと男はアリスに向かって剣を突き当てた。
い、いつの間に剣が・・・?
恐らくアリスの足の怪我もこれでされたんだろう。
剣先はアリスの喉元に後数センチで突き刺さりそうだ。
喉が渇いていくのがアリスはわかった。
同時にアリスは、自分はここで死ぬんだと思った。
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