不思議の国とアリスのゲーム
「あ、私、アリス=リデルです。チェシャ猫・・・さんは、なんでここに?」
「チェシャ猫でいいよ。
俺はこのゲームのア・・・説明人だから、アリスを捜していた」
「え、今何か言いかけたよね?アって言ったよね?」
確実に言い直した感じのチェシャ猫を不思議に思ったアリスは、そこにツッコミをいれた。
「・・・きのせいだろ」
「今の間は何なの!?」
絶対なんか隠してる!
アリスはそう思った。
「ふっ、ぶぇっきしゅっ!」
「おま、汚いだろがっ!せめて手を口元にあてろ!」
「・・・う、うるさいわね」
雨にうたれてから数10分くらいたってから、アリスはだんだんと寒くなってきた。
「ったく、ハートの城がすぐそこだから、そこに行くか」
「え、ヒャア!?」
チェシャ猫はそういうとアリスを持ち上げて走り出した。
「ややや待って待って!
落ちる落ちるーーっ!!」
「ぅおっ!ちょっと暴れんな!」
バタバタと手足を動かすアリスにてこずりながらチェシャ猫は、ハートの城に向かった。
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