不思議の国とアリスのゲーム
暫く歩くと大きな扉の前にアリスとチェシャ猫は立っていた。
そしてやはりその扉も赤色だった。
「ここに女王様がいるの?」
「ああ」
チェシャ猫は返事をすると、扉をゆっくりと押した。
音もたてずに開いた扉の向こうには、広い空間があった。
わっ・・・広すぎじゃない
扉の前で呆気にとられたアリスの横をチェシャ猫が歩いて行った。
慌ててアリスもついていく。
「おーい、女王いるんだろ!?さっさと出てこい!」
チェシャ猫が歩きながら叫んだ。
「あら、チェシャ猫?」
アリスの背後から綺麗な声がした。
驚いて振り向いたアリスの前には、ピンクと白のドレスを来た女の人が立っていた。
「姉様なら、帽子屋達の所よ?」
「チッ、何してんだか」
知り合いなのか、チェシャ猫と女の人は親しげに話す。
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