不思議の国とアリスのゲーム
†4 Memory†
城を出たアリスとチェシャ猫は、森の中を歩いていた。
「ねぇチェシャ、本当にこの先に帽子屋の屋敷があるの?」
歩きながらアリスは自分の隣にいるチェシャ猫に聞いた。
アリスが不安になるのも無理はない。
最初のころは明るく綺麗な森だったが、今アリスが歩いているところは薄暗く不気味な森だった。
「俺は方向音痴なんかじゃない」
「いや、そういう意味じゃなくて」
「じゃあどういう意味?」
「えっと・・・いいや」
「?そう」
なんだかチェシャと話すと頭を使うわ。
アリスはそう思った。
しばらく歩くと、大きな屋敷の前についた。
レンガのつくりで、アリスは自分の家に少しにているなと思った。
「ここが帽子屋の屋敷なの?」
「そうだよ」