不思議の国とアリスのゲーム
†5 Memory†
結局白兎を見つけることが出来なかったアリスはハートの城に戻った。
そのせいかアリスは少々不機嫌な様子に。
「なんで会いたい時に限って会えないのよ!」
チェシャ猫の数歩後ろをドスドスと音をたてながら歩くアリス。
「アリス、廊下は静かに歩くものだよ。てゆーか五月蝿い」
「・・・ごめんなさい」
歩きながらアリスの方をちらっと見たチェシャ猫はアリスに冷たい視線を送った。
そんなチェシャ猫を見たアリスは素直に謝って、チェシャ猫の前では静かにしておこうとアリスは思った。
「ねぇ、女王様ってどんな人?」
今アリスとチェシャ猫は、女王に挨拶をしに行っている。
「ババア」
「え?」
即答したチェシャ猫の言葉にアリスは眉を寄せた。
ババアって、女王様ってそんなにお年寄りなの?
そんなことを考えながら進んで行っていたら、いつの間にか数時間前に来た扉の前にいた。
「今度は女王様いるの?」
「もういるはずだけど」
そういうとチェシャ猫は扉を叩いた。