不思議の国とアリスのゲーム
「さっ、今から僕が走り出しますから追いかけて下さい」
喋る兎なんて世界中どこ捜してもいるわけない。
「さ・・・」
「さ?」
走りだそうとしていた兎がくるっとアリスを見た。
「さよならーーっ!!」
アリスは素早い動きで立ち上がると兎とは逆の方向に逃げた。
「あっ!?なんで逃げるんですかーー!?」
後ろから驚く兎の声を聞きながらアリスは無視して走り続けた。
「なんで兎が服を来ているの!?
なんで兎が二足歩行なの!?
なんで兎がしゃべ・・・きゃっ!?」
頭がこんがらがっていたアリスが走っていたら急に腕を掴まれた。
・