不思議の国とアリスのゲーム
アリスがチェシャ猫から視線を外し、女王に視線を向けるとばっちりと女王と視線があった。
「そなたは誰だ?
見かけぬ顔だな」
「あ、私はアリス=リデルと申します!」
「なにっ!?
そなたがアリスなのか!?」
アリスが名乗ると同時に椅子から勢いよく立ち上がった女王。
カツカツとヒールを鳴らしながら階段をおりると真っすぐにアリスの元へ。
「そなたが・・・アリスか?」
「う、あ、はいっ///」
近くで綺麗な顔立ちをした女王を見たアリスは顔を赤らめた。
そんなアリスをじーっとみると女王はニコッと笑った。
「そうか、わらわはシャルロット=ミューカだ。
これからよろしくたのむぞ」
「あ、はい、こちらこそ!」
「敬語はいらぬ。
それと、わらわのことはシャルルと呼べ」
「はい・・・じゃなくて、うん」
「それでよい」
アリスの返事に満足した女王はチェシャ猫に視線を向けた。