不思議の国とアリスのゲーム
振り返るとそこには見知らぬ男性がいた。
白銀に光る髪に整った顔立ちをした赤い瞳、そして頭には・・・
「うさ・・・耳?」
男の頭からはうさ耳がぴょこんとはえていた。
「アリス〜!なんで逃げるんですか!?」
「えっなんで私の名前!?」
うさ耳も驚いたが自分の名前を知っていることにももっと驚いた。
「あ、本名なんですか?
それは好都合ですねっ!」
はあっ!?
適当だったの!?
「ねぇ、貴方何なの!?」
必死に掴まれている腕を振り払おうとしている。
しかし男の力に小柄なアリスが敵うはずがなく、振りほどけない。
・