不思議の国とアリスのゲーム
Chess プレイヤー
暑すぎず寒すぎずのいい天気。
アリスがこの世界に来て数日たった今日この頃。
アリスは庭で薔薇の迷路をやっていた。
やっていた、ということは今はやっていない。
勿論ゴール出来た訳がない。
ハートの城の迷路が簡単に達成出来る筈がない。
では何故やっていないのか。
やめざるをえなかった理由がある。
それは・・・
「お願いセリアッ!その物騒な物をしまって!?」
「いくらアリスの頼みでも、それは聞けないですわ。
この兎はやっぱり殺しておかなくては気がすみませんわ」
「うっわ。仮にも王女が言う言葉ではありませんね。ま、頭に脳みそがありませんもんね王女には」
「何なの貴方は!
今すぐその兎耳切り落として差し上げるわっ!」
「やーめーてセリアッ!」
今アリスは王女と白兎と一緒にいる。
しかし決して和やかな雰囲気等は言えない。
寧ろ最悪と言ったほうだろう。