不思議の国とアリスのゲーム




数時間前






「あ、シルヴァさんっ!」





暇でぶらぶらと城の廊下を歩いていたアリス。



暫く歩いて、前方に王女の執事を見つけた。





「んあ?アリス様じゃねーか。どうした?また暇なのか?」





「ええ、だからチェシャと遊ぼうかなあと思っていたんだけど知りませんか?」




「チェシャは今の時間帯は庭の薔薇の手入れをしてるんじゃないか?」





窓から見える庭を指差しながら執事は言った。




するとそこからアリスは迷路のような物を見つけ出した。





「ねぇシルヴァさん、あれは迷路かしら?」





「ん?ああ、女王自慢の薔薇の迷路。暇ならアリス様、挑戦するか?」






ニヤニヤとしながら執事はアリスに聞いた。



それをアリスは不思議に思いながら頷いた。





「ええ、チェシャを捜すついでに行ってみます。
それじゃ、仕事頑張って下さい」





アリスは執事に別れをつげると来た道をまた歩き出した。









「アリス様はゴール出来るかな〜♪」





そう執事が言った事をアリスは知らない。
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