不思議の国とアリスのゲーム
迷路に入って一時間。
「ここ何処〜っ!!!??」
アリスは迷子になっていた。
「あ、甘く見てたわ。
こんなに迷路が広いなんて・・・」
執事はこのことを知っていてアリスに教えなかった。
まあ、暇だと言っていたからだろうが。
「はあ。もう突き破っちゃおうかしら」
じ〜っと壁になっている葉が生い茂る壁を見つめた。
薔薇は外のほうだけだったからとうろうと思えば通れる。
確実に後は残るだろう。
「んー、どうしよう」
ガサガサガサッ!
バッ!
「ヒィッ!?」
いきなりアリスの横の壁から手がでてきた。
「・・・はあっ!
あら?アリスじゃないっ!何をしているの?」
「・・・セリア。
貴女こそ何をしてるの?」
身構えていたアリスの前にでてきたのは王女だった。
それに拍子抜けしたアリスは呆れた顔で王女に逆に質問した。