不思議の国とアリスのゲーム




迷路に入って一時間。





「ここ何処〜っ!!!??」





アリスは迷子になっていた。




「あ、甘く見てたわ。
こんなに迷路が広いなんて・・・」





執事はこのことを知っていてアリスに教えなかった。

まあ、暇だと言っていたからだろうが。





「はあ。もう突き破っちゃおうかしら」






じ〜っと壁になっている葉が生い茂る壁を見つめた。


薔薇は外のほうだけだったからとうろうと思えば通れる。




確実に後は残るだろう。






「んー、どうしよう」





ガサガサガサッ!



バッ!





「ヒィッ!?」






いきなりアリスの横の壁から手がでてきた。




「・・・はあっ!
あら?アリスじゃないっ!何をしているの?」





「・・・セリア。
貴女こそ何をしてるの?」





身構えていたアリスの前にでてきたのは王女だった。


それに拍子抜けしたアリスは呆れた顔で王女に逆に質問した。
< 67 / 122 >

この作品をシェア

pagetop