不思議の国とアリスのゲーム
・・・そして今に至る。
あ〜っ!
誰か本っ当に助けて〜っ!!
「あんたら何やってんだ?」
「チ、チェシャッ!」
声がしたほうをみるとハサミと大量の真っ赤な薔薇が入ったバケツを持ったチェシャ猫が呆れた様に立っていた。
アリスはチェシャ猫がきたことに物凄く安心した。
「チェシャ猫じゃない。
この白いくせに中が真っ黒な兎をどうにかして下さる?」
チェシャ猫の出現に一先ず落ち着いた王女は鎌を直した。
「くだらない事やってないで、三人共来い」
はぁっと溜め息をついたチェシャ猫が言った。
「?」
アリスと王女だけでなく、白兎までもが頭に?を浮かべた。
「女王が呼んでる」
そう言ってチェシャ猫はお城を指差した。