不思議の国とアリスのゲーム
アリスは王女に同情しながらも今の白兎に関わりたくないが為にあえてそこは無視した。
「チェシャ、ありがとう」
ニッコリと笑いアリスはお礼をチェシャ猫にした。
それにチェシャ猫はフッと笑い、アリスを見た。
「セリアが言ったとうり、俺はあんたの騎士だからな」
アリスが那紅琉に説明を受けた夜の次の日、チェシャ猫に問い詰めたアリスは、チェシャ猫が騎士だということを信じた。
それからはチェシャ猫が白兎をとめていた。
「そなたら騒がしいぞ!
第一わらわを無視するでない」
広間に凜とした女王の声が響いた。
その声にアリス達四人は黙り女王に視線を向けた。
明らかに今の女王は不機嫌そうだ。
プライドが高い女王は自分が無視されるのは感にさわるのだろう。
「ごめんなさいシャルル。それで私達に何の用なの?」
「そうよ姉様。
わたくし達四人をこんなに集めて」
アリスと王女が聞くと女王は階段をおりてきた。