不思議の国とアリスのゲーム
コンコンッ−
「失礼します」
チェシャ猫達と別れたアリスは客室に来ていた。
「あ、アリス様」
「あ、ナイトさん」
「「・・・ども」」
ハートの騎士がソファーに座っていた事にアリスはびっくりした。
まさか客がハートの騎士とは思っていなかったのだ。
「どうしたんですか?」
向かい側のソファーに腰掛けてアリスはハートの騎士に聞いた。
「実は、相談があるんだ」
いつになく真剣な表情のハートの騎士にアリスはどうしたのだろうと思った。
「アリス様は、Chess Tournamentを知ってるか?」
「あっ、さっきシャルルから聞いた」
「なら話しがはやいな。
その大会の商品、書かれていなかっただろ?」
「うん」
アリスが見た紙には、豪華商品としか書かれていなかった。
商品は参加者にしか教えないとあった。
「その商品・・・人魚なんだ」
「・・・え、えっ!?」
思いもよらなかった言葉にアリスは、少しの間の後驚きの声を発した。