不思議の国とアリスのゲーム
Chess Tournamentのことを聞いた部屋に行くと、女王は暇そうに鎮座していた。
「女王様、こんにちはです」
手をブンブンと振る那紅琉を見つけた女王は心なしか嬉しそうな顔をしておりてきた。
「那紅琉、帽子はどうしたのじゃ?」
アリスと同じように那紅琉の隣に帽子屋がいないことに疑問をもった女王は那紅琉に聞いた。
「兵士さん達に呼ばれて別行動です」
「なんと、明日は世界が滅亡じゃぞ」
真面目にそう言う女王をアリスはそこまであるの!?という感じに見ていた。
那紅琉のほうは苦笑い。
「まあよい。早速本題にはいる。
那紅琉、お主と帽子にはChess Tournamentに出場してもらいたいのじゃ」
それを聞いたアリスはハッとした。
「あ、あのねシャルル!」
「なんじゃ?」
「そのChess Tournament、私に出場させて!」
頭を下げて頼むアリスを、驚いたように見る那紅琉。
女王のほうは、そんなアリスをただ見ている。
「なぜじゃ」
「・・・約束したから」
頭を下げたまま答えるアリス。