不思議の国とアリスのゲーム
少しの沈黙のあと、女王が口を開いた。
「アリス、顔をあげるのじゃ。
心配せずともアリスがでたいとそこまで言うのであればだそう」
それを聞いたアリスはばっと顔をあげた。
「シャルル、ホントにいいの!?負けちゃうかもだよ!?」
「よい。アリスが優勝するとわらわは信じておる」
自信満々の笑みを浮かべる女王は、アリスから那紅琉に目を向けた。
「那紅琉。すまぬがアリスの講師をしてはくれぬか?」
「勿論引き受けるです!」
ガッツポーズをして気合い十分に答えた那紅琉。
そんな那紅琉にアリスは微笑んでお礼を言った。
「シャルルもありがとう、私の我が儘聞いてくれて」
女王は腕を組むとフッと笑った。
「アリスと那紅琉からの我が儘だったら大歓迎じゃ。他の奴らは真っ平ごめんじゃ」
「あはは」
「アリス、パートナーはどうするですか?」
那紅琉がアリスにきくと、アリスはハッとした。
「・・・決まってないですか?」
那紅琉がまさかと思いきくと、コクンと頷いた。