不思議の国とアリスのゲーム



それにしても、那紅琉ったら本当にチェシャに頼みに言ったのかしら・・・。





アリスは窓の外を見て考えた。






「・・・やりうるわね」





「なにがだ?」





「あ、なんでもないです」





アリスは執事にニコッと笑い、また紅茶を飲んだ。





−ガチャ






「お、ナイト遅かったな」




「ナイトさん、お疲れ様です」





「あ、ああ」






自分の部屋に帰ってきたハートの騎士は、自分の部屋がティータイムになっていたポカンとしていた。





「ナイトさん、私Chess Tournamentに出場することになりました」





「本当かっ!?」






笑顔で告げたアリスにハートの騎士は驚きながら尋ねた。




< 94 / 122 >

この作品をシェア

pagetop