不思議の国とアリスのゲーム

Chess 受付




チェシャ猫の後を慌ててアリスは追いかけた。





「ねぇチェシャ、何処に向かっているの?」





「トーナメント、でるんだろ?
その受付」






ちらっとアリスに視線をやって答えるチェシャ猫。




「受付?」





「案内状にあっただろ?
ハンプティ・ダンプティまでって」





「・・・そういえば」






何となく、シャルルに言われていたような、とアリスは考えた。




「それより、アリスはなんで出場しようと思った?」




「あ、ナイトさんに頼まれて・・・」





「へー、ナイトにねぇ。
どんな?」





アリスはチェシャ猫に説明した。


話しを聞き終えたチェシャ猫は少しばかり驚いた。




「賞品って人魚かよ・・・しかもそれがナイトの彼女」




「この願い叶えてあげれたら、残りは後四つだから!」





アリスはそう言ってコンパクトをチェシャ猫に見せた。
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