見習い魔女とのLove
「歩が泣けば俺だって悲しいよ?」


一つ一つの言葉にさえ、あたしの心が強く反応する


足なんて..もう自分の体を支えるのに精一杯で

「朝からずっと辛い顔をしてた..」



もう席替えをしたから

あたしの表情なんて、なかなか見えないはずだよ・・・


蓮、お別れの最後にそんな事なんて言わないで?

別れられなくなっちゃう…


ダメ・・離れなきゃ


「歩..」


ふいに声がかかる

顔をあげると、整った顔に少しの涙と、赤く染まった頬―


離れたくない

心がそう叫んだ


蓮・・

ちょとずつ近づく、近づく顔。

もう抵抗なんてしない。
貴方に染まりたい―

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