JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
三階にある1年B組の教室では、「オンナ」の担任、柴山(しばやま)先生が挨拶をしている。
「この高校ではほとんどが選択制のカリキュラムなので卒業するまではこのクラスで過ごすことになります。みなさん、仲良くしてくださいね。それでは最初の出席を取ります。青木ナツキさん」
男女混成で出席番号が割り振られていた。
「先生! ナツキは遅刻するって言ってました!」
窓際の一番手前、誰もすわっていない席の隣で、かわいらしい「オンナ」のコが微笑んでいる横顔がちらりと見えた。
緩い巻き髪、派手すぎない完璧なメイク、ブレザーに合わせたチェックのスカートは、アタシとリエがおそろにしたモノよりかわいく見えた。
「友達なの?」
「はい。同中なんで」
「アナタの名前は?」
「蟹江(かにえ)エリーです」
読者モデルでもしてそうなかわいらしい「オンナ」のコだった。
「この高校ではほとんどが選択制のカリキュラムなので卒業するまではこのクラスで過ごすことになります。みなさん、仲良くしてくださいね。それでは最初の出席を取ります。青木ナツキさん」
男女混成で出席番号が割り振られていた。
「先生! ナツキは遅刻するって言ってました!」
窓際の一番手前、誰もすわっていない席の隣で、かわいらしい「オンナ」のコが微笑んでいる横顔がちらりと見えた。
緩い巻き髪、派手すぎない完璧なメイク、ブレザーに合わせたチェックのスカートは、アタシとリエがおそろにしたモノよりかわいく見えた。
「友達なの?」
「はい。同中なんで」
「アナタの名前は?」
「蟹江(かにえ)エリーです」
読者モデルでもしてそうなかわいらしい「オンナ」のコだった。