JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
でもリエはアタシに何でも話してくれるわけじゃない。





「早く家から出たい………」





いつも言葉を選んで話す。





「こんな家から………」





それはきっと、アタシを傷つけないため。





「もうイヤだよ―――」





泣くことしかできないアタシの手をリエはぎゅっと握った。






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