JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
ざわつくクラスの視線が、そのヒトに向けられた。
「アナタは?」
寝癖のついたハチミツみたいなオレンジカラーの髪。
その長めの前髪の奥の眠そうな瞳。
ギャル男のくせにやけに色白で、真新しいブレザーの下はサーフ系のTシャツとダメージデニム。
開かれた扉の音は教室に響いた。
「青木ナツキ………です」
「あぁ、アナタが青木さんね」
「ナツキ! ナツキの席はここだよ!」
蟹江さんが彼を呼んだ。
「アナタは?」
寝癖のついたハチミツみたいなオレンジカラーの髪。
その長めの前髪の奥の眠そうな瞳。
ギャル男のくせにやけに色白で、真新しいブレザーの下はサーフ系のTシャツとダメージデニム。
開かれた扉の音は教室に響いた。
「青木ナツキ………です」
「あぁ、アナタが青木さんね」
「ナツキ! ナツキの席はここだよ!」
蟹江さんが彼を呼んだ。