JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
ああ、またか。





またアタシは、「オトコ」だからという理由で受け入れてもらえないんだ。





「………そう……だね」





真夏だというのに、全身が小さく震えて寒気がした。





「………どうした?」





―――どうした、だって?





「大丈夫?」





彼はアタシからゆっくりと離れ、優しい瞳をのぞかせる。





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