JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
「こんばんは。ナユタさん」





艶のある漆黒の長い髪。





切りそろえられた前髪の下の瞳は真っ直ぐアタシを見ている。





「こんばんは、ケイ。このコが、ハルさん?」





深く黒く透き通った瞳だった。





「初めまして。久遠那由多(クオンナユタ)です」





差し出した手は、白くて細くて長いキレイな手だった。





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