JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
「カミーユ! こっちに来て!」





重低音の嵐の中でも彼女の声は聞こえたみたいで、





立ち上がったカミーユが歩いてきた。





丈の短い白のトップスにハイウエストのパンツ、ヒールの高いパンプス。





それはまるで、大きなホールに作られたランウェイの上でスポットライトに照らされているくらい、





キラキラと輝いていた。





それがアタシには、「オンナ」であることの誇りに見えて、





ああなりたいと、カミーユみたいになりたいと、そう思った。





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