JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
だけどフラッシュが光るたびに、テンションが上がっていた。





その一瞬一瞬が、アタシという時間を切り取っていく。





デジタルに変換されたアタシという画像は、自分で見ても別人のモデルみたいだった。





「ほんとうに楽しかった」





柚木編集長が見ているパソコンの画面に、アタシが何十人も並んでいた。





「大したもんだよ。初めてであれだけできれば問題ないよ」





カミーユさんはアタシの肩をたたく。





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