JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
校舎の裏にある焼却炉で、アタシとリエははがした写真達を燃やした。
用務員のオジサンは何も言わずに使わせてくれた。
「ハル。エリーのこと、どう思う?」
学校中を回って集めた写真が燃えていくのを見つめていた。
「優しいよね。いざって時には頼りになるっていうか」
「マジでそう思ってんの?」
「え?」
「ヒトがよすぎるのもいい加減にしなよ。これ全部エリーがやったんだよ!?」
「………ほんとうに?」
煙を乗せて、湿った風が流れていった。
用務員のオジサンは何も言わずに使わせてくれた。
「ハル。エリーのこと、どう思う?」
学校中を回って集めた写真が燃えていくのを見つめていた。
「優しいよね。いざって時には頼りになるっていうか」
「マジでそう思ってんの?」
「え?」
「ヒトがよすぎるのもいい加減にしなよ。これ全部エリーがやったんだよ!?」
「………ほんとうに?」
煙を乗せて、湿った風が流れていった。