JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
「はい。黒崎書店、ギャルヒー編集部です」





「あの、蓮井ハルヤと申しますが、柚木編集長はいらっしゃいますか?」





「編集長は今、アナタのことで会議中です。メッセージをお預かりしてますよ」





ふんわりとした声の女性だった。





「すぐに来い」





一瞬それが冗談なのかと思った。





「では、お待ちしております」





だけどそんなことを言えるような状況ではなかったんだ。





アタシは自宅謹慎なのも忘れて部屋を飛び出した。





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