JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
「アタシね、読者モデルになるはずだったんだけどダメになっちゃった」





アタシの耳に聞こえる低い声。





「さすがにあんな写真送りつけられたら会社的にマズいからさ」





うん、うん、と聞いてくれる声はアタシの胸を締めつける。





「学校にもカレシだって言ったけど噂なんてすぐに広まっちゃうじゃんね」





声だけでアタシにはアナタの優しさがわかるよ。





「アタシがウリをしてたってみんな気づいちゃうよね」





そっと包み込んでくれる。





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