JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
フェンスにもたれてすわっていたアタシの隣にエリーもすわった。





「リエはさ、ハルのことなら何でもわかるんだね」





「何で?」





「この前もハルが屋上にいるって教えてくれたのはリエだから」





中学の時も、アタシは屋上に逃げ込んでいた。





そんなアタシを迎えに来てくれたのは、いつもリエだった。





ずっとそばにいて、アタシの話を聞いてくれた。





あの時も、ずっとそばにいてくれた。





だから、アタシとリエは親友になった。





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