JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
彼の透き通った輝きを放つ瞳にアタシだけが映っている。





「ハルは、ずっと女だったんだよな。そんなことにも気づいてあげられなくて、ごめん」





「ううん。ナツキ君がそう思ってくれてるだけで嬉しいよ」





「ハル。あの時、言ったこと後悔してるんだ。ハルのことほとんど知らなかったのに」





夏の熱気を冷ます夜風がアタシとナツキ君の間を吹き抜ける。





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