JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
「でも今は違う。ハルのことを知れば知るほど、もっとそばにいたい、一緒にいたいと思えたんだ」





力強くて長く伸びた温かい手が、アタシの指と絡まる。





「やっと言えるよ。オレは、ハルのことが好きだ」





「………ほんとう?」





「うん。ちゃんとした女にならなくたっていい。今のオマエが好きだ。ありのままの、ハルが好きなんだ」





時間が止まってしまえばいいと思った。





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